お嬢様が小さな小さな唇を、
ゆっくり動かして

ハッキリ言った。

え……?俺?


「わ、私でよろしいんでしょうか…?」


一応確認することにした。

コクン

お嬢様が頷いた。

どうやら俺で合っている様子。


「セツナ、今日からお前は
お嬢様にお使いしなさい。
ただし、
お嬢様がお気に召さなければ、即クビだ。心得ていろ。」