「はぁ…。」

「あんたがため息つくなんて100年早い。」


…母さんの毒舌。

「はぁ……。奈子様ぁ…。うう…。」

「その絶望感なオーラウザイキモイ。」

「なんで帰ってきてくれないんですか!!」

「アタシに聞くな。つか無視止めな。それでもアタシの息子かい?」

「……。」


「これコメディーじゃなかったら殴るところ。」

「………。」

「どうやらアンタにはお灸がいるようだねぇ。」


「うう………。!!」

「ん?どうしたんだい? ……奈子様が危ないようだね。」

「ええ。」


奈子様が昔なくしてしまった物が今日見つかった。

それは奈子様の物であり、小さい時に持っていたせいで、

生命や、身の危険の他に
何かがあると、赤くなる仕組みになっている。


「どうなさったんだろう…。」

終わり