コケッ

ドタドタッ


「!?」


「どうした?セツナ。」


俺は、こけてしまった。

バナナの皮……?

鼻を強く打ってしまい、

鼻血も出てきた。

さすがに予想していなかったのか

お嬢様もさっきまでの
ポーカーフェイスを崩して、
少しびっくりした顔をしていた。


「す、すみませんお嬢様…。」


血が床に落ちないように

布を鼻にあてながら謝罪した。


「……二人の時は奈子でいい。」