「862円で~す」 店員の声。 「ピッタリだ…」 草薙は、思わず声をもらす。 あの後、半ば強引にレジへと連れて行かれた。 買ったのは、牛丼2個とお茶2本、ポテチとチョコ。 「…ぼうず、何で分かった??」 「だって…」 怖い。 子供に対して、そう思ったのは初めてだ。 「このコンビニの商品の値段、さっき覚えたんだもんッ」 「さっきって…??」 「おじさんが、僕を呼ぶ前ッ」 バカな… 3分もなかったぞ。