「こんなもんだろッ!!」 「昴さん、凄いですね」 書き終わった俺に薫が声をかける。 「こういうの好きなんだよな!」 紙を眺めていた薫が顔をしかめる。 「なんですか、この作戦は…」 「これが一番いいだろ」 「女装をする理由は?」 「樫谷が男嫌いだから、男のままじゃダメだろ?」 「じゃ、このモデルってのは…」 「そのほうが、ずっと居れるかと思って…」 「矛盾してませんか?」 「ま、お前が女装すればいいからな!」 「…は?」 …うおッ。 薫がキレた。