「くッ…」 「笑うなッ!!」 俺のコト、勝手に迷子にしやがって!! 「あぁ、ごめん、ごめん」 「ッたく…ところで、これからどこ行くんだ?」 「行ったらわかる」 「へぇ…」 エレベータに乗り、着いたのは7階。 早足の草薙さんに問いかける。 「俺の能力が生かされるって聞いたんだけど」 「まさにその通りだ」 「そんな仕事あるのか?」 「ないから…つくったんだ」 「え?」 固い表情。 草薙さんがこういう顔をするのは、緊張している時だ。