「とは、言われたものの…」 朝7時駅前。 「誰もいねぇじゃん!!」 「いるぞ」 背後から、聞き覚えのある声。 「草薙さん!!」 「久しぶりだな、元気か?」 刑事の草薙さん。 年齢は、35歳。 「もしかして、仕事って…」 「警察の手伝いだが…」 「俺、何もできませんよ?」 「いいっていいって。居るだけで十分だから」 「…は?」