時計を見ると、午前4時。 「守さん、うるさくしてゴメン」 「大丈夫、大丈夫!!」 ぐわッははと笑うその姿のせいで、 せっかくのイケメンが台無しだ。 「…守さん、俺目が冴えたわ」 「あー…俺も」 「今日で、10年たったのかな?」 「実感ねぇな」 あの事件から、10年。 俺は、18歳。 守さんは、38歳。 「俺も年とったな…あの時は、毎日のように美女と…」 「今でもそうだろ」