2002年 7月13日 とある民家の前に座り込む小さな少年。 「おい、ぼうず、こんな所で何してる?」 「………」 「家に帰らないのか??」 「………」 無言のままの少年に困ったように、男はため息をつく。 「今日は、殺人事件があったんだ。危険だから、早く帰れ」 「どうしたんですか? 草薙さん」 「小山。このぼうずがな…」 少年を見るなり、小山は草薙に耳打ちをする。 内容を聞いた草薙は、そういう事かと呟く。