『優しさについて』
君のいない生活を
想像することが出来ない
僕たちの淡く切ないつながりは
まだ続くんだろうか?
焦燥と不可思議な驚きの中で
僕の妄想では君が最後に
ありがとうって言うんだ
それを見る僕は
笑いながら
思わず泣いてしまうんだ
ただの妄想なのにね
思案の中で僕は呻く
子羊は誰かが回収するのだろう
君が帰郷するまで
座らない彼の人
その力は思案の中にはない
それだけは分かるんだ
だけど…ね…
イエスもアミターバも優しいな
人が理解できるという、こと
それが優しいんだ
いまそれに改めて気づく
だが実らないいちじくは
その場で枯れさせられる
それはもうひとつの側面
その以前は理解し難かった冷徹さを
優しさとして再び
目の当たりにした夜更けに