『だからー、母さんには言えないの』 いきなり姉貴の低く深い声が聞こえた。 怒ってる? 「母さんならいいだろうが」 ただ、俺は別に姉貴に気を遣う必要はない。 眠いんだよ馬鹿。 「つか、家来て」 『家じゃ言いにくい...』 「俺、まだ寝てたいよ?」 『外出てきてよ』 「だから嫌だってば」