まず、私は実の父親に裏切られている。 可愛がられていた記憶はない。 まぁ、親父にその時の記憶は無い事にしてある。 親父には感謝してもしきれないほど感謝している。 昔の私は、人間とは言い難い物だった。 親に裏切られ、周りに人が居なくなり、 いつしか私は、 【工藤真紀菜】という名の 人形になった。 目から、口から、顔から、手から、 身体から、感情が消え去った。