「沖田さん、私・・・


 新選組を脱退しようと思います」




沖田さんのめをみてしっかりといった。


私を見つめる瞳が大きく見開かれた。

その瞳に映る私は、ぐっと唇を引き結んで
まるで辛い何かを押さえ込んでいるよう。



こんなんじゃダメだ。
余計に心配をかける。



ゆっくりと息を吐き出し、目を逸らした




何を、言われるんだろう。




切腹?
それとも、あっさりそうかと頷かれるだけ?

・・・非難の声をかけられるかもしれない。




でも。


それでも、この人を私の勝手な危険に巻き込ませたくない。




私がここにいれば、
やがてアブリエルの手が伸びてくる。



だったら、私がここから姿を消す。



私の所在を知らない新選組を
どうこうしようなどとそんな無駄なこと
あの頭の回転の早そうなアブリエルならしないはず。