「それなら俺の目を見てちゃんと言えよ。」 掴まれた腕の力が増す。 いつになく大樹くんの真剣な眼差し。 あたしはどうしても目を合わせられないでいた。 なんで…? 大樹くんはなんでこんなにあたしに構うの? あたしがここで好きなんだって言ったらどうするの? 「双葉たちー!!何やってんのー?早く来てよ!」 そんな時、あたし達を呼ぶ乙葉の声がした。 大樹くんの手の力が緩む。 「今行くー!!」 あたしは二人のもとへ駆け寄った。 助かったと 胸を撫で下ろしながら。