未瑠SIDE 「ぇえええ!?留学ー!?」 教室に木霊した私の声。 しーっと由宇が口に人差し指を当てた。 だって... だってぇ...。 「由宇と佳正くんが留学とか...そんなの耐えられない!」 ふんっとそっぽを向く私に由宇は寂しそうに顔をふせた。 「言えなくってごめん。まぁ、詳しく話すと佳正がバスケで全国大会に出れるように留学することになって、私は一応、男子バスケットのマネだから...。」 私は、その話に唖然とするしかなかった。 そして、椿も、未優も...。