【完】好きじゃないもん(続)


ほっぺたをぷくっと膨らましながら文句を言ってる未瑠。


ぷっくりしたさくらんぼ色の唇はますます強調されている。


思わずつばを飲んでしまうほど...。


こんな、未瑠。

誰にも見せられねぇ...。


あの日、少し素直になっておいて良かったな。




今思うと嘘で付き合ってたらやっぱり、こんな気持ちになれたとは思えねぇな。


未瑠があの時言ってくれてよかった。


って、俺、未瑠にはまりすぎか?



「どうしたの?直、早く行こ!」

「ぉわっと...ったく。」


俺の手をつかんで走り出した未瑠。

ったく、ツンデレのくせにこういうところで俺をときめかせる...。


困った奴だ。