「な...お?」
俺の名前を呼んだ未瑠の目は赤く腫れていた。
そして、思いっきり俺をにらんだ未瑠。
「直は私以外に好きな人がいるんでしょ?何でそんな悲しい顔するの!」
は...?
「意味わかんねぇよ。...お前こそだれだよそいつ。」
お前のほうだろ?
俺を裏切ったのは。
普通、彼氏がいて他の男とキスするか?
「あ、俺?俺は荒川隆太。...きみは浮気者の城戸直くんだね。」
にやっと笑った顔は背筋を震わせるくらいに寒かった。
「そうだよ、そんな顔せず。城山さんのところに行ってきなさいよ。」
未瑠は俺と目もあわせなくなり下を向いてそういった。
んで、城山が出てくるんだよ。