直SIDE


数学の授業が終わって休み時間になった。


隣に目をやると見るはまだ帰ってきていない。



「直...。聞いてくれ。」



大智が駆け寄ってきた。


が、今はそんな気分じゃねぇ。



「悪い。大智。俺は今...。」


断ろうと思ったが大智の目を見て息を呑んだ。



すごく真剣でまっすぐな目をしていんだ。



「未瑠ちゃんは、いじめられてなんかいない。」



その言葉でこいつを殴りそうになってしまった俺。