数学の時間...。 うぅ。 頭が痛い...。 ガンガンする。 「先生、保健室いってきます。」 手を上げてそう告げた。 小池先生は顔色一つ変えずに、 「いいですよ、気をつけて。」 気をつけてってどういうことだろうか。 ま、いいや。 気にしないようにドアまで向かう途中。 「仮病だよな~。」 そう笑う男子生徒。 唇をぎゅっとかみ締めて走って保健室へ向かった。