「佳正くんに...妬いちゃうじゃんっ。」


最後は聞こえたのか分からない。


そっぽを向きながら消え入りそうな声で言ったから。


「そんなかわいいこと...言うな。」


直もそっぽを向いてそういった。


私と直2人して顔を赤らめている。


「「っ...。」」


2人とも目が合うたびにそらして...。


まるで付き合って1日目のカップルみたいだね。


でも、そんなことさえうれしく幸せに思えたんだ。



この先、何が起こるとも知らずに...。