未瑠SIDE 「フ...ふぇくしょん!...あ~。」 隣で直が大きなくしゃみをした。 鼻をすすりながら眠たそうに学校へ向かう。 そう、直は奇跡的な生命力で1週間で足は完治してしまった。 「誰か、俺の噂してるだろ。ま、当然か。」 当然? 何で? 「自意識過剰なの?...ったく、幸せな人。」 なんて、また思ってもないことばっか。 「とかいいながら、本当は妬いてるだろ?」 にやりと口角を上げた直。