直SIDE 「ねぇ...君、ちょっといいかな?」 廊下を歩いているといきなり声をかけられた。 ふりむくとどこかで見たことのあるような顔。 「なんですか?」 少し、無愛想にたずねた。 「あ~。君、カナの事分かるかな?」 「カナ?...いや、顔は見たことあるんですけど...。」 そんなあいまいな返事。 そんな俺に、 「そっかぁ、カナはこの学園の生徒会長、城山カナ。」 「はぁ...。なんでそんな人が俺に?」 なにか、接点あったか? いや、ないな...。 1年と2年ではかかわりも何にもない。