【完】好きじゃないもん(続)


「直くん、今日放課後家に遊びにいってもいい?」



カナは廊下に出るなり少し大きめの声でそういった。



はぁ...。


未瑠だってきてねぇのにそんなことさせるわけない。



「悪いけど...。っつ。」



俺が何を言うかは城山には分かったみたいだった。



俺にキスしてきた。



当然廊下には人がいるんだしみんな見ている。



「...よっしと。直くん?そんなこと言っていいのかな?カナに。」



その言葉の後ろには未瑠をいじめるぞという意味が見え隠れしている。



「くっそ...。分かったよ。これば?」



俺はいやいやOkした。


「やったぁ!カナ、楽しみにしてるね。じゃあ。」


にこっと笑みをこぼすと走り去っていった。