「直くん!こっち来て~。」 嫌なべたべたする声で名前を呼ばれた。 今まできゃっきゃやっていた女子たちもその声でドアのほうを向いた。 そこにはあいつ以外の誰もいない。 城山...。 今は未瑠がいないからまだましか。 俺は席を立つと城山のほうへ向かった。 その途中大智と目が合って口ぱくで ま・け・ん・なと言ってきた。 誰がこんな奴になんか...。 でも、俺は笑顔を作る。 未瑠のためなら...。