健常者と障害者

「私、本当に関係ないんですか」

「…何が言いたい」

「だって、優君は…
無意味に人を殴ったりしないって知ってますから…」


知ってる?


「は、会ったばかりのお前に俺の何を知ってるんだ
授業サボって、暴力事件も多々起こしてきた最低な人間なんだ
分かるだろ」

かなは涙を溜めた目で、俺を睨んだ

「最低な人間なら、私を助けたりしません…!
私、あの時凄く嬉しかったから…」

「……………は?」

俺の低い声を聞いて、かなはあからさまに『しまった』と言う顔をした

「ごめんなさい、私…」

「…」


コイツは俺がした事を、嬉しいと言った

「あー…」

「ゆ、優君!」

両目を腕で覆う


「すっげぇ嬉しい」


嬉しかった、なんて
言われたのは何年ぶりだろう