その時、ふと、また人込みの中から

私の目の前に現れる人影が現れた

私はそれでも気にせずただ、体をうずくめていた


その人物はちょことん、としゃがんだ

しゃがんでも結構、背の高い人だった…。


コンコン


その人物が、私の硝子箱を叩く。

体が一瞬だけビクッと動く

その影のほうをゆっくりと振り向いた