「……心配した」 私はぎゅうって抱き締められていて。 相当心配かけたなって反省した。 でも、所詮2階は2階。 骨を折ったとしても、死には至らない。 「…たったの3mちょっとじゃん…」 ゾクッ 言ってから後悔した。 やっと少し上がってきた気温が、また急激に低下したから。 「…反省、してないの? たったの3mでも人は死ぬんだよ?」 いつもは物静かな翔さんは、少し声を荒くして怒っている。