「・・ぷ、ふふ。

ゴメン、間違えた。」


「え? なんて書いてあるん?」



どうやら

それは私宛やったみたい。

文面を見たママは何やら

照れた様に首を振って笑ってる。


思わず

覗き込んで内容を読んで見た。

それはちゃんと、

神足さんの直筆で。




『 来てくれて thank you,

俺から三つのお願いがある。


どうか

最後まで楽しんでほしい。


今夜、この場所で

俺と云う男を目撃してほしい。


そして、

美味いラーメンが他にも

あるって事を知って欲しい。



baby、

どうか 聞いてくれるかい?  


 Goddy 』




可笑しくて派手に噴出してしまった。


「・・コテコテやん!」


そしてついメッセージカードに

向ってツッ込んでた。


あまりに

"彼が出過ぎてる"文章である。

彼はきっと

骨の髄まで"ロッカー"なのだ。




「まるで

口説かれてるみたいやわぁ。」


「・・ちょっとニブイ子?

ナギちゃんて。」


「え? 何か云うた?」

「いーえ、何にも。」




無口なクセに、

ジョーク混じりのこんな台詞が

サラッと書けるなんて。



「・・やっと始動ってカンジ?」



隣の女達の、イヤでも

聞こえてくる静かな会話。



「・・・?」



そういえば

周りの年齢層、意外と高い?



「ゴディの

ソロは想像できなかったなぁ。」




えっ・・?