男嫌いなお姫様



〈真知said〉


はぁ~どうしよう。
このままじゃ、家にも帰れそうにないよ~。

うぅ・・・・・・・泣けてきそう。


涼「おいっ」


ーーーービックッ!!
・・・・・・・・・ 今、後ろから男の人の声が聞こえたような。
そ、空耳かな~。


涼「おいっ。そこの女」


ギャ~やっぱり空耳じゃなかった~。

どどどど、どうしようっ!!
声からしてやっぱり男の人だよぉぉぉ~!!


あ、何でこんなに動揺しているかと言うと。
実は私、男の人が嫌いなんです。
特に俺様の人がっ!!
まぁ、その理由は後ほど~。



ってか、どうしようっ!!
・・・・・せっかく声かけてもらってるんだし、返事した方がいいよね。
無視したらいけないよね。


真「は、はい・・・・・な、何ですかっ??」


後ろを向いた瞬間思った。
あの人に似てるってーーーーー・・・・・


真「・・・・・・・・・っ」


涼「んっ? どうしたっ?」


真「い、いや~別に。 何でもありません」


思わず顔を歪めてしまった。

いけない、いけない、この人は違う人。
・・・・・でも、男の人。

や、やっぱり無理~!!