男嫌いなお姫様



涼「真知が刺された時大変だったんだからな?」


真「え、何で?」


涼「何でってこのまま意識が戻らない可能性もあったんだぞ?」


真「そ、そうだったの?」


思ったよりもナイフが深く体に刺さっていたらしい。
これは真知のお母さんが医師に聞かせれた事を俺にも話してくれたのだ。
だから、この事は俺しか知らない。


涼「・・・・・何で、俺なんかかばったんだよ」


真「そ、それは・・・・・涼を守りたかったから」


何だよ、それ。
俺を守りたくてそんな無茶な事したのかよ。


〈真知said〉


涼「バカかよ!! そんな事したら危ないだろっ!!」


真「危ない事くらいわかってた!! でも・・・・・涼が傷つくのは嫌だったの」


涼「真知・・・・・・・」


涼に私が倒れてからの事を話してもらった。
そして今はなぜか説教中。

私、涼を守ったのに何で説教されてるの?
てか、涼にバカって言われた・・・・・・・。
そりゃ危ない事くらいわかってたよ?
わかってたけど、大切な人が傷つくのは嫌だったの。


真「涼は大切な人が傷ついたら嫌じゃないの?」


涼「それは嫌だ・・・・・・・」


真「だったら私も同じだよ」