男嫌いなお姫様



真知の呼吸は荒くなってきた。
それに話すたびに口から血が出ている。


涼「真知・・・・・今はもう何も話すな」


真「どう、して・・・・・? これが最後・・かも、しれないん・・・・だよ?」


涼「最後なんて言うなよ・・・・・」


そんな縁起の悪い事言わないでくれよ・・・・・。
俺は最後なんて思いたくないんだょ。


涼「・・・・死んだら、許さないからなっ!!」


真「・・・・・・ふふっ、涼らしい、ね」


そう言って真知は柔らかく笑った。
そしてーーーーー・・・・・。

真知は目を閉じた。


涼「おい、真知? 目を開けてくれよ!! 真知っ!!」


有「嘘・・・・・でしょ? 真知っ?」


南「真、知・・・・・嫌だよ、そんなの・・・・・・・」


こんなのって、ありかよ・・・・・・・。
俺の頬から一筋の涙が落ちた。


〈有沙said〉


真知が涼君をかばって刺された。
今は病院で手術中。
皆病院の廊下をグルグルと回っている。


南「真知・・・・・大丈夫だよね?」


有「うん、大丈夫だよ。 だって真知は強いもん」