突然のことに、不知火がびくついた。 「土方殿…?」 気づかない土方は、とりつかれたかのように熱く蝶のことを見つめたままで。 その瞳に、蝶の頬は一気に赤く染まった。 もとから整いすぎている土方の顔。 出会いが悪かったからよく見ていなかったが、改めて見ると、女子なら誰もがうっとりと見とれてしまうであろう端正な顔立ちだった。 それをしかと認めてしまった今、蝶は、もう顔をあげられなかった。 しかし、このままでもまずい。 恥ずかしさを押し殺して、不知火は声を発した。