一旦言葉をきり、続きに目を通す。




内容はだいたい、次の通りだった。




最近、町での攘夷志士の動きが激しくなってきたため、新撰組幹部には活動の監視兼、臨時の護衛をつける。




本当はあと数人配属させるつもりだったが、蝶ひとりでも充分だと判断した。




…とのこと。




その文章は確かに、土方達のよく知る松平のもので。




終わりに付けられた家紋も信用に値した。




そして、その文には追伸があった。




「『不知火の技量を侮るなかれ。言いなりにならずとも其が常。戦闘時の人格については口だし無用。』…」





読んだ土方が、固まった。