新撰組蝶乱





「…ここには近藤という名の者がふたりおるのか?」




「…あ?」




「いや、区別に大変じゃなあと思うて…」




歩いていく近藤達を見ながら、蝶が言う。




(はっ…なんなんだこいつ?全然読めねェ…)




はだけた着物を直している蝶を鋭く見ながら、土方は思った。




(しかも、女のくせしてあそこまで強ェのも見たことねェ。総司も倒しちまうたァ…)




と、土方の視線に、蝶が気づいた。