…なんて思ったけど無理。


やっぱり女装なんてやりたくない!!


「藤堂さん!!なんで逃げるんですか!!」


朝餉の後、俺は女中のお宮ちゃんに追われていた。


なんでって言われても、お宮ちゃんすげぇやる気満々なんだもん!!


「もう!!そんなんじゃ、柚木さんに格好悪いって言われますよ!!」


お宮ちゃんの言葉で俺は逃げるのをやめた。


「るいに…」


−平助、大切な任務なのにそんな我が儘言うなんて格好悪いよ。


や、やだ!!絶対やだ!!


「お宮ちゃん!!俺やるよ!!」


るいに格好悪いなんて言われたくない!!