か、軽い!!


この刀いいなぁ。でも、売り物じゃないって言ってたから諦めるしか…。


「刀に認められたか…」


「えっ…」


「いや。そいつは血花月(ちかげつ)と言う妖刀で、他の者には持つことさえ出来ないんですよ」


「じゃあ、るいには心を許したってことか?すげぇじゃん!!やったな、るい!!」


「うん…でも、売り物じゃないって…」


「その刀は、私でも持つことが出来なかったので売り物として置いていなかったんです。ですが、刀があなたを選んだならそいつはあなたが持っているのが一番だ。どうぞ、そいつを持っていって下さい」


「あ、ありがとうございます!!じゃあ、お金…」


「お代は結構です。ただ、そいつは妖刀です。妖刀は、主の命を奪うこともある危険な刀と言うことを覚えておいて下さい」


そして私と平助は、刀屋さんを出た。