そっと髪を撫でてやると、るいは気持ち良さそうに笑った。


−ドキッ


反則や。その笑顔。


駄目やとわかっとるのに…止まらん。


なぁ、るい。一目惚れって信じるか…?


俺は、眠ってるるいに口づけをした。


ゆっくりと唇を離すと、誰かに呼ばれた。


「眠っている女性を襲うなんて、感心しませんねぇ。山崎くん」


「山南(ヤマナミ)はん。いたんかい」


全く気づかんかった。


「ふふっ。しかし山崎くんも恋ですか」


「何が言いたいねん」


「いえ、嬉しいなと思いましてね」


「そうかいな…」


山南はんと話しとると、るいが目を覚ました。


山南はんのせいで、起きてしもうたやんか…。