「お母さんに…お前がいなくなって良かったって言われたんです…」


「えっ…でも、るいさんの家族は未来に…」


「そうなんですけど…さっきケータイにメールがきて…」


「めえる?」


沖田さんは首を傾げる。そっか…さっきメールの事は、説明しなかったっけ。


「メールっていうのは、文みたいなものなんです」


「文ですか。本当に便利ですね」


「…………」


「るいさん?」


またさっきのメールを思い出して涙が出る。


辛くて悲しい…。


お母さんの事大好きだったのに…お母さんは違ったんだ…。