だけど…


「総司、悪いが一応近藤さん命令だ。諦めろ」


と言われた。


あーあ、せっかくるいさんと同室になれると思ったのに…。


チッと舌打ちをした。


「あ、あの!!離して下さい!!」


るいさんに胸を押され、腕の中から解放すると、るいさんは顔を赤くしながら僕を睨む。


−ドキッ


その瞬間胸が高鳴る。


今日の僕の心臓はおかしい。
痛くなったり鼓動が速くなったり一体何でしょう。


「もう!!いきなりびっくりするじゃないですか!!」


るいさんはそう言うと部屋を出ていってしまった。