「山崎くん!そこにいるかい!?」
近藤さんが天井に向かって呼ぶと、天井から降りてきた烝が近藤さんの前で跪く。
「山崎烝ここに!」
「総司が倒れた。急いで屯所に運び、医者に見せてやってくれ」
「御意」
烝は沖田さんを抱き上げ、池田屋を出たいった。
「るいくんもここを出て、総司を見てやってくれ」
悲痛な声で言う近藤さんに返事をし、急いで一階へと降りた。
早く沖田さんのもとへ向かわないと!
だけど入り口まで来たところで、私の足は止まった。
後ろのほうからわずかだが声が聞こえた気がした。
振り向き、奥の部屋を見る。
奥の部屋は扉が閉まっていて、もしかしたら聞き間違いかもしれない。
でもなぜだろう。一番傷つけてしまった大事な人の声が今も微かに聞こえる気がする。
「平…助…?」
奥の部屋まで走り扉を開けると、額から血を流す平助の姿があった。
「平助ぇ!!」
平助のもとに駆け寄り、呼吸を確認する。
かろうじて息はあるけど、ここままじゃ死んじゃう!
誰かを呼ぼうと思っても、烝は沖田さんを連れて屯所に行ってるし周りには近藤さんも永倉さんもいない。
「どうしよう…どうしよう…。平助…、死んじゃやだ…。私まだ全然謝れてないもん。死なないで平助…!!」
泣きながら言っても平助は目を開けてくれない。
その時ふと、血花月の話を思い出す。
近藤さんが天井に向かって呼ぶと、天井から降りてきた烝が近藤さんの前で跪く。
「山崎烝ここに!」
「総司が倒れた。急いで屯所に運び、医者に見せてやってくれ」
「御意」
烝は沖田さんを抱き上げ、池田屋を出たいった。
「るいくんもここを出て、総司を見てやってくれ」
悲痛な声で言う近藤さんに返事をし、急いで一階へと降りた。
早く沖田さんのもとへ向かわないと!
だけど入り口まで来たところで、私の足は止まった。
後ろのほうからわずかだが声が聞こえた気がした。
振り向き、奥の部屋を見る。
奥の部屋は扉が閉まっていて、もしかしたら聞き間違いかもしれない。
でもなぜだろう。一番傷つけてしまった大事な人の声が今も微かに聞こえる気がする。
「平…助…?」
奥の部屋まで走り扉を開けると、額から血を流す平助の姿があった。
「平助ぇ!!」
平助のもとに駆け寄り、呼吸を確認する。
かろうじて息はあるけど、ここままじゃ死んじゃう!
誰かを呼ぼうと思っても、烝は沖田さんを連れて屯所に行ってるし周りには近藤さんも永倉さんもいない。
「どうしよう…どうしよう…。平助…、死んじゃやだ…。私まだ全然謝れてないもん。死なないで平助…!!」
泣きながら言っても平助は目を開けてくれない。
その時ふと、血花月の話を思い出す。