「おい!柚木!!聞いてるのか!!!」


「は、はい!!」


そうだ!今は話し合いしてるんだった!!


さっきの平助との事が頭から離れなくてボーッとしてた…。


「聞いてなかったな。もう一度言う。明日の夜、近藤さんと俺の隊二組に分け、祇園四条から鴨川を挟んで東と西に別れる。東は俺、西は近藤さんの隊だ。そして柚木、お前は近藤さんの隊だ。わかったな」


「はい、わか「土方さん」」


わかりましたと言おうとすると、真剣な顔をしてる平助に遮られた。


「なんだ平助」


「今回の任務、るいを入れるのは反対だ」


やっぱり。


「平助どうした!一番るいと一緒で喜ぶはずのお前が、反対するなんて!熱か!?」


「佐之さんうっさい。考えてもみろよ。今回は前回の島原の時とは違う。それにるいは昨日の怪我のせいで、足も痛めてるんだ。足手まといはいらない。そうだろ土方さん」


「あ、あぁ…。すまない柚木、お前は今回の任務に参加しなくていい。早く怪我、治せよ」


「はい…すみません」


確かに明日までに治るわけないのはわかってる。でも…明日は行かないといけない気がするの。なのに…池田屋事件の内容、なんで思い出せないの?