「それで長州の奴らはどうした」


「高杉の奴が退かせた。ごめん土方さん。誰か一人でも取っ捕まえれたら良かったのに…」


「平助のせいじゃないよ。私がもっと強かったら…あんなことには。土方さん、平助は悪くありません。私が悪いんです。ごめんなさい」


「まぁ、今日のはただの宴だったみたいだからな。大目に見てやる。けど、反省はちゃんとしろ」


「「ありがとうございます」」


私と平助は、土方さん頭を下げた。


それから私達は、屯所へと戻った。


原田さんと永倉さんは、島原で呑んでから戻ってくるそうだ。


私は戻ってすぐ、袴に着替え土方さんの部屋に行った。


「土方さん入ります」


「ああ」


部屋に入ると土方さんは、机に乗っかった書物に目をとおしていた。