「あの、離して下さい!!」


「それは出来ません。あなたには僕と一緒に屯所へ来てもらいます」


そして私の腕を掴んだまま、彼は歩き出した。


とんしょ…?


どっかで聞いたことある。


だけど思い出せない。


それにこの人が着てる法被…よく見れば新撰組の法被に似ているような…。


いやいや。まさか…ね。


ないないと首を横に振っていると、急に彼の足が止まった。