美香子と別れてすぐにパソコンを開く。
デスクトップにすぐ出るアカウントを入力するとすぐに立ち上がり、綺麗な
花柄の画面が目の前に現れる。
数ヶ月前の資料だからまだ消去はしてないはず。
フォルダにマウスを合わせて引っ張りだし、パソコンをカチャカチャ動かし始めた。
「お疲れ、これコピーして佐野さんに渡しておいて」
「分かりました」
昨日よりも慌ただしいオフィスは誰もがやる気に満ちている。
それは大きな仕事を控えているからか、それともご機嫌課長が
周りの空気を変えたからか。
「加賀見さん、これちょっと見てもらえるかな?」
ファイリングされた紙を持ってきたのはあたしよりも5つ先輩の佐野さん。
イケメンで、誰にでも優しくて、その上仕事も出来ると言う、超完璧男子として
女子から多大な人気がある。
「はい、どれでしょうか?」
「ここのページの三行目なんだけれども」
「あ~そこは少し詰めた方がいいかもしれないですね」


