甘くて切なくて、愛おしくて



「もう怒ってないから大丈夫だよ」



子供の目線に合わせるために少しだけ屈んで、
そっとユウキ君の肩に手を置く。


「ほんとう?」


「うん、本当。だからもう..」


「約束、守れよ」




さっきまでの子犬のような可愛い顔は何処へやら。


ユウキ君は悪戯っ子のような笑顔を見せてエレベーターを出た。



「それと、お前」


立ち止まってもう一度あたしの方を向く。



「へ?あたし?」


「そうだよ、他に誰がいんだよ」


生意気に、バカにしたように笑ってから



「そんな短いスカート履いてるから痴漢に襲われるんだろうが!」



大声で叫んでマンションを出て行ってしまった。




間違い、ない!!!


あの子、絶対にあの人の血縁者だっ!!!!