甘くて切なくて、愛おしくて


次の日の朝。


ずっと騒がしかった天井からは音は一つもする事無く。


多分ここに越してきて初めてだと思う。


こんなに静かで


寂しい朝は。




「いってきます」


いつもよりも少し早めに家を出てエレベータに乗り込むと。

そこには一人の男の子が乗っていた。


昨日の、ランドセルの少年だ。