「本当に、しっかりして下さいよ~」 「今度何か奢りますよ」 「そんな事で私が許すと思いました?」 「思ってないっすよ、何がいいんすか?」 「じゃあプリンで!」 「安いっすね、小林先生」 「もうっ!沢城先生って意外とイジワルなんですね」 「よく言われます」 楽しそうな会話。まるで恋人同士のような.. あたしが入る所なんて何処にもない。 そんな事を思うと、ずきんと胸が痛む。 ドキドキしたり、胸が痛くなったり、全く、片想いってこんなに忙しないんだ。 「それじゃあ」 「はい、お休みなさい」