甘くて切なくて、愛おしくて




どきんどきんどきん



胸が騒がしくなり響く。



「だって、なんだよ」


「ずっと避けてたじゃないですか..なのに」


「避けてたわけじゃねぇけど」


「嘘」


「嘘じゃねぇよ」



耳元で囁き合いながら小さな喧嘩を始める。

だけどそんな事すら嬉しく感じる。



「沢城さん、あたし」