美香子を改札まで見送り、家路へと足を進めた。
確かに美香子の言う事は正しいし、良く分かる。
あたしだって出来るのならそうしたいよ。
ってか一体何処まで真剣に考えてくれてるのか、最後まで面白そうな顔して帰って行っちゃってさ
スーパーの手前にさしかかると、丁度家族で買い物に来てた人達が出てきた。
お父さんらしき人と仲良く手を繋ぐ子供。それを嬉しそうに見つめるお母さん。
なんだかとても幸せそうで、こちらまで嬉しくなってくる。
と、同時に沢城さんもそんな事を思ったりするのかな、なんて事を考えてしまう。
それとも、やっぱり奥さんの事を考えて切なくなるんだろうか。


