甘くて切なくて、愛おしくて



リビングの方からユウキ君が少しだけ不貞腐れた顔をしてあたしを見つめている。

あれ?今日の事まさか聞いてない・・のかな?



「早く入れよ」


その生意気な口調が少しだけ緊張を和らげてくれる。


実は結構..ってかかなり緊張してたんだよね。


子供と二人きりっていうのも初めてだし。


ユウキ君ってあたしの事あまりよく思ってないんじゃないかなって、
思ったり。



「お邪魔します」


靴を脱いでリビングに入るとユウキ君が大きなテレビ画面と睨めっこ
しながらコントローラーを操っている。


どうやらゲームが好きらしい。